最近、Core i3-6100U のジャンク PC (FMVA45XBG) を入手したので、Ubuntu Cinnamon 24.04 をインストールして遊んでいます。Youtube や、ちょっとしたプログラミングには問題ないです。
面白いことに、Windows だと 2 本指タップができないのですが、Ubuntu Cinnamon 24.04 だと可能です。あきらは 2 本指タップで右クリックをよく使うので、Windows でこのパソコンを使いたいとは思いません。
Windows が使いたい場合は Remmina という RDP クライアントで他の Windows 11 Pro のパソコンに接続して操作しています。
しかし、なぜか横スクロールができないため、若干のストレスを感じていました。正確には、シフトキーを押しながらスクロールすると可能なのですが、Windows 上での操作と異なるのは使いにくいです。
せっかく Ubuntu の PC ができたので、自分で直してみることにしました。調べてみると、パッケージのビルドが、以前よりかなり楽になっていました。
まずは Remmina のインストールを行います。
$ sudo apt install nscd remmina $ sudo systemctl enable nscd
Remmina の RDP プラグインは別パッケージとなっており、本体と一緒にインストールされます。このパッケージだけの差し替えを作ります。
パッケージ管理で、ソースの取得を有効にしておきます。
$ sudo apt install build-essential devscripts $ sudo apt build-dep remmina<br>$ mkdir remmina $ cd remmina $ apt source remmina<br>$ cd remmina-1.4.35+dfsg/
コードを修正
$ dpkg-source --commit<br>$ dpkg-buildpackage -us -uc $ sudo dpkg -i ../remmina-plugin-rdp_1.4.35+dfsg-0ubuntu5_amd64.deb
PC の再起動が必要なようです。
あ、Remmina の接続の設定で、スムーズスクロールを無効にしてください。
以下は修正部分
remmina-1.4.35+dfsg/plugins/rdp/rdp_event.c : 703
case GDK_SCROLL_RIGHT: flag = PTR_FLAGS_HWHEEL | 0x0078; // 120 is one scroll unit defined in WM_MOUSEWHEEL break; case GDK_SCROLL_LEFT: flag = PTR_FLAGS_HWHEEL | 0x0188; // -120 (one scroll unit) in 9 bits two's complement break;