※この記事は「SAMBA と WinBind – 便利なソフト」というタイトルで公開していましたが、WinBind が記事の内容には不必要でしたので、訂正いたします。
現在、Webアプリを作成する場合、実行環境はほぼ Linux + Apache と言っても過言ではないだろう。
レンタルサーバもほぼ Linux である現状では、Webアプリの動作検証を行うには Linux が欠かせない。
しかし、日常的に作業を行うには、使い慣れた Windowsアプリが手放せない。特にエディタやマルチメディア系のソフトは変更したくない。
結局、Windows と Linux の混在環境となる。
しかし、SOHO 等で開発する場合、IPアドレスの管理が煩雑となったりするので、できればDHCPを使いたい。
VMwareなどでターゲット環境を複数作成している場合はかなり面倒だ。
ルーターの設定をする必要もあるかもしれない。大体のルーターはクライアントがDHCPを使うことを前提としている。
LinuxのアドレスをDHCPで取得する場合、以下が有効だ。
Windows から Linux を参照
Linux側でSAMBAを起動する。SOHOなどで手軽に共有するには、ワークグループでの運用が良いと思う。
Fedora Core 5 の場合、/etc/samba/smb.conf を以下のように修正する。あくまでサンプルなので、自分の環境にあわせて変更すること。
[global] + netbios name = RINA # workgroup = NT-Domain-Name or Workgroup-Name * workgroup = PENGUIN # server string is the equivalent of the NT Description field * server string = Test Web Server ... # Security mode. Most people will want user level security. See # security_level.txt for details. * security = share ... + veto files = /lost+found/ #============================ Share Definitions ============================== +[Work] + comment = Work directory + path = /work + public = yes + read only = no + *; [homes] *; comment = Home Directories *; browseable = no *; writable = yes ...
先頭の文字の意味は
+ この行は追加
* この行は変更
その後、
# chkconfig smb on # service smb start
としておく。
この例だと、Windowsマシンから Rina として Linuxマシンの共有ディレクトリが見えるはずだ。
Linux から 他のマシンを参照
LinuxからDHCPでアドレスを取得したマシンにアクセスするのは、経験上難しい。しかし、Windows同士では問題なくアクセスしている。
この違いは、名前解決方法が異なっているからだ。
と言う事は、LinuxにWindowsのような名前解決をさせれば良いと言う事になる。
/etc/nsswitch.conf を以下のように修正して、名前解決にWINSを使うようにする。
hosts: files dns wins
何が便利なのか
全てのLinuxマシンではSAMBAを起動している物とする。
たとえば Akira がWebサーバで Rina がデータベースサーバだとする。
Rina 上のブラウザで http://akira/test/ としても、正常にアクセスできる。
また、Synergy を使う場合も間単に設定できる。